2021年度活動実績報告

2021年度 馬鈴薯加工品試作の事業報告書 木曽 亮慧

【事業目的】 山形県産の野菜を使った既存商品は多くありますが、その多くは農産物の規格外品を使用したも のとなっています。私たちの目的は規格外ではなく厳選素材、つまり良い農産物で良い加工品を作る ことを目的とします。

【加工品の内容】

(1)商品のコンセプト 近年はベジタリアン市場の発展が目覚ましく、野菜本来の良さを生かす商品が増加傾向にあります。 調味料や補助食材としての観点を取り入れ、健康志向の高い野菜加工品をコンセプトとします。

(2)農業への波及効果 農業者と加工業者の連携によって農産物の中から、規格外ではなく厳選素材だけを利用した加工食 品を製造し、消費者が望む加工食品を提供することができます。つまり地域の風土を活かした地域循 環型の農業の推進に寄与することができます。

【販売戦略】

(1)販売エリア・販売場所 近年ベジタリアン市場の発展が目覚ましく、健康志向をコンセプトとした店舗が増加傾向にあり ます。そのような健康食品の販売店やベジタリアンショップをはじめ、個人や中小規模のエステサ ロンや病院などの健康や美容に対しての意識が高い場所を販売エリアとしています。 (2)市場ニーズ 健康や免疫意識の高まりから身体に良いものが求められています。普段の料理やベビーフード、介 護食など多彩な用途で使える、ヘルシーな野菜加工品の開発をする必要性があると考えます。

(3)競合製品との差別化 エステサロンや病院などの健康や美容に対しての意識が高い場所を販売エリアとすることで、競合 商品の少ない業界での優位性を持ち、商品の独占性を高めたいと考えています。 (4)購入ターゲット エステサロンや病院などの健康や美容に対しての意識が高い顧客層をターゲットとしています。 またアレルギーの子供を持つ親などもターゲットとして捉えています。 (5)販売・PR方法 まずは販売先のリストアップを行って営業活動を展開します。そして商品チラシの作成を進め、本 格的な販路拡大に取り組んでいきます。さらに販売先との調整を行い、ターゲットに合わせたSNS で の発信や試食会などの開催を通して商品のPR をしていきたいと考えています。

【事業報告】

1.フレークにするため薄くスライスし丁寧に並べて乾燥させ、パリッとした食感が生まれ美味しく できた。

2.味付けを一切しないため素朴な味わいがある。またオリーブオイルで軽く揚げて塩胡椒するだけ で自家製ポテトチップスを作ることができる。

3.乾燥ムラがでないよう一枚ずつならべる手間、重なると乾燥ムラが出るなど製造工程に難点が多 い。

4.原料加工から乾燥完了までの製造時間がかかりすぎ、また完成品の歩留まりが悪い。

【課題】

1.製造工程に難点が多く量産体制の確立が難しい。

2.完成品の歩留まりが悪く量産していくのが難しい。

【検討事項】

1.自宅での馬鈴薯の加熱は時間がかかるため懸念材料になっているの で、加熱処理の加工品を再検討する。

2.馬鈴薯を低温調理することでビタミンC の熱分解を防ぐ。

3.馬鈴薯と相性の良いオリーブオイルを使うことで旨味と保存性を高 める。

4. ハーブやスパイスとの相性も良いため、ローズマリーやクミンなど も試作した。

【事業報告】

1.低温調理によって旨味を保持し、オリーブオイルとの相性もよく、 ハーブによる変化もあって美味しい。

2.試作品単体で食べるというより、時短商品としての意味あいが強い。 (チーズをいれてグラタンにするなど)

3.自宅でも出来ることなので商品価値を生み出しにくい

2020年度活動実績と2021年度活動計画(案)

ポテトの加工品開発に取り組んでいる木曽さんからの報告をお届けします。

1.2020年度の事業報告

○目的

1、馬鈴薯加工品のニーズ調査と商品開発の検討

2、庄内産馬鈴薯を使用した加工品のプロトタイプの開発

3、販売先の検討並びに営業

 

○報告

1、馬鈴薯加工品のニーズ調査と商品開発の検討

 馬鈴薯加工品のニーズについては、山形大学のニーズ調査で「コロッケ」「ポテトサラダ」などの惣菜加工品が上位に来ていた。しかし小売店側の惣菜加工に関する現状を調べところ、惣菜市場に介入することは、いくら地元産とはいえ価格競争に巻き込まれレッドオーシャンになる可能性が高いと判断した。改めて馬鈴薯の良さを再度検討し、「味のクセがないこと」「古今東西、老若男女問わず誰でも食べられること」に注目した。近年の健康志向をコンセプトとして、日持ちがしてヘルシーなチップスとして開発へ着手した。

 

2、庄内産馬鈴薯を使用した加工品のプロトタイプの開発

 近年は「無添加」を謳ったチップスが増加傾向にある。またヴィーガン市場の発展が目覚ましいことを考え、余計な物を一切使わない加工品、つまり素材の良さを十分に生かす加工品を検討した。そこで油を一切使っていないチップスがほぼないことに着目し、乾燥チップスを試作した。作業工程を含めプロトタイプの開発を進めた。

 

3、販売先の検討並びに営業

 スナック市場は拡大傾向にあり伸長率も好調にある。菓子業界の課題としては、少子高齢化による1袋あたり少量であること。健康や免疫意識の高まりから身体に良いものを欲していること。原材料や物流費などのコスト高が課題となっている。そのため小売店側でも少量や健康面に配慮したお菓子が求められている。小売店やヴィーガンショップの市場調査を行いニーズが高いことがわかった。

 

 

2.2021年度の事業計画

○目的

1、馬鈴薯加工品の商品製造と仕組みづくり

2、販売先の営業

 

○計画

1、馬鈴薯加工品の商品製造と仕組みづくり

・商品製造に関する製造工程の確立、衛生管理の体制、商品の管理体制などの仕組みを作る。

・連携先との製造体制の調整

・生産者との生産調整

 

 

スケジュール

実施内容

4月上旬〜6月上旬

商品製造に関する仕組みづくり

6月上旬〜7月上旬

商品製造の確立

7月上旬〜

商品製造の本格始動

 

 

2、販売先の営業

・販売先のリストアップ

・営業資料の作成

・販売先との調整

 

スケジュール

実施内容

4月上旬〜5月上旬

販売先のリストアップと営業資料作成

5月上旬〜7月上旬

販売先への営業とサンプル発送

7月上旬〜

商品の展開