うどん用小麦の新品種が開発されました

うどん用小麦の新品種の開発が行われ、

再来年の実用化目指して研究が続けられていると、

NHKの「おはよう日本」で紹介されました

紹介された内容は次のurlからご覧ください

https://app.box.com/s/ncf4gp2x26a82dljilzpav6utq0rrl6p

この新品種開発は香川県農業試験場によって実現されました

香川県では20年以上も前にうどん用小麦の「さぬきの夢」を開発していました

「さぬきの夢」は味も香りも香川県のうどん屋さんからの評価は高かったようです

しかし現在では「さぬきの夢」の香川県でのマーケット・シェアは10%程度です

なんとシェアの80%を西オーストラリア産の小麦が占めています

西オーストラリアの小麦は、「さぬきの夢」の弱点である「もちもち感」で

「さぬきの夢」を超えることで香川県のうどん屋さんの圧倒的な支持を得たということのようです

西オーストラリア州の穀物産業協会が日本のうどん用の小麦の市場開発を目指して、

品種開発、栽培技術開発に取り組んできた成果がこの圧倒的な実績を生んでいます

穀物協会のラリーサ・ケイト博士はヌードル博士の異名をとるうどん用小麦の品質保証の守護神です

ケイト博士の品質検査を通過して初めて小麦の出荷が認められます

穀物の生産者をサイエンスとテクノロジーの両面でサポートする研究機関の存在が、

西オーストラリアのうどん用小麦の持続的な成長を支えてきたということです

農畜産生産者を支えるこうした社会インフラの存在があってこそ

農畜産業の持続的成長が可能になります

香川県農業試験場は農畜産業を支える社会インフラとしての働きを実現していると言えます

こうした生産者を支える社会インフラは、国や自治体が担うだけではなく、

生産者が資金を出し合い協働して構築することも考えられます

西オーストラリアの穀物協会が研究機関をつくり、参加する生産者自身を支えているわけですが、

こうした形態の社会インフラ作りも積極的に行われて良いのではないでしょうか

日本では農協が生産者を支える機能の拡充にもっと力を入れても良いのかもしれません

ともかくもこうした社会インフラの効果的な活動が日本の農畜産業にさらなるイノベーションをもたらすことを期待したいと思います